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実験工房の「おすそ分けハンドメイド絵の具」に係るアーティスト・ステートメント

実験工房(またの名をこりす雑貨店)とaiwendilは「おすそ分けハンドメイド絵の具」プロジェクトにおいて以下を重視しています。

1 作品性
製品ではなく表現作品であることを忘れない、心から作りたいものを作る、良いものを作る、表現したいものとオリジナリティを追求する、複数顔料を使用し調色を経たもののみを「ハンドメイド絵の具」としそれ以外は私家版絵の具と呼び作品とは区別する、イメージ源泉は明記する、コンセプト管理を怠らない、納得ゆくまで試作する

2 公益性
環境負荷抑制、安全性確保、法令遵守、可能な限りSDSのある由来のはっきりした顔料を使う、原材料には純正品を使う(パテント侵害の製品は使わない)

3 使用者へのまごころ
使用顔料種名を明記する、パッケージには300g水彩紙を使う、ハーフパンはログ管理された低湿度環境で時間をかけて完全に乾燥させる、バラバラになっても困らないようパンには色名を明記する、気泡が入っても不公平にならないよう内容量は体積ではなく重量で管理し表示より多めに入れる

4 品質管理
できるだけJISに準拠した品質を目指す、調色誤差を0.1%以内に収める、再現性のないものは作らない、SDSを把握する、顔料特性(化学的性質・物理的性質)を把握する、溶けやすさを重視する、分散で妥協しない(微細なダマが完全になくなるまで練る)

5 倫理性・継続性
射幸心を煽らない(抽選企画のようなものは行わない)、希少性を煽らない(頒布において過度な競争が起こらないよう可能な限り少し余る程度の数を用意する)、ダンピングはしない、絵の具メーカーさんと競合しないよう価格帯に気をつける(安すぎる価格はつけない)、メーカーさんに迷惑をかけないよう心がける、フリーライドは避ける(顔料のメーカー名は出さない)、無理なく続けられるように開発費はきちんと価格転嫁する

6 その他
顔料や色材について深く理解する
文献はきちんと調べる
メーカーさんへのリスペクトを忘れない
素材はスラングではなく正式名称で呼ぶ
先人(先行研究や工学)へのリスペクトを忘れない
色材の歴史を理解する
工業あっての色材(絵画用顔料シェアは工業分野のほんの一部)であることを忘れない

 

以上です。
社会情勢や作家の考え方の変化に伴い重視する内容は変わっていく可能性があります。その場合はこちらのステートメントも改訂していきます。

最終改訂 2021年10月